若者のOD(オーバードーズ:薬物過剰摂取)について

1. 若者のODの背景と現状

若者のODは、以下のような理由で発生することが多いです。

精神的な問題

  • うつ病、不安障害、発達障害(ASD・ADHD)などの精神疾患
  • 自傷行為の一環としてのOD(リストカットと並行するケースも)
  • PTSDやトラウマを抱える若者の自己治療的な薬物乱用

社会的・環境的要因

  • 家庭内の問題(虐待、ネグレクト、過干渉など)
  • いじめ・学校不適応・社会的孤立
  • 仕事や学業のストレス
  • SNSの影響(「ODしてしまった」と投稿することで共感を得ようとする)

薬物へのアクセスのしやすさ

  • 市販薬(かぜ薬、鎮痛剤、抗ヒスタミン薬など)の過剰摂取
  • 処方薬(精神安定剤、睡眠薬、抗うつ薬など)の誤用
  • 違法薬物へのアクセス

2. どのような薬がODに使われるのか?

ODに使われる薬は、市販薬・処方薬・違法薬の3つに分類できます。

🔹 市販薬(手に入りやすいもの)

  • かぜ薬(総合感冒薬):成分の「ジヒドロコデイン」「エフェドリン」などが依存性を生む
  • 鎮痛剤(アセトアミノフェン):大量摂取で肝障害を引き起こす
  • 抗ヒスタミン薬(アレルギー薬):過剰摂取で幻覚や意識障害

🔹 処方薬(医師の処方が必要なもの)

  • 睡眠薬(ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系):依存症リスクが高い
  • 抗うつ薬(SSRI、SNRI、三環系など):過剰摂取でセロトニン症候群のリスク
  • 精神安定剤・抗不安薬(デパス、リーゼ、ワイパックスなど)

🔹 違法薬物(違法または規制対象のもの)

  • 大麻・MDMA・覚醒剤など
  • 海外で規制されていない薬を個人輸入して使用するケースも

3. ODの症状とリスク

ODの症状は、薬の種類や摂取量によって異なります。

⚠️ 軽度

  • ふらつき、眠気、集中力の低下
  • めまい、頭痛
  • 吐き気、腹痛

⚠️ 中度

  • 意識障害、せん妄
  • 血圧の急激な変動(高血圧・低血圧)
  • 動悸、呼吸困難

⚠️ 重度(命に関わる状態)

  • 呼吸抑制(呼吸が止まりそうになる)
  • 意識不明(昏睡状態)
  • 肝不全・腎不全
  • 心停止

特に、睡眠薬や鎮痛剤のODは呼吸を抑制し、命に関わることがあるため、速やかな救急対応が必要です。


4. 若者のODを防ぐために

こころ和みの活動と関連づけて、OD対策にどのような支援ができるかを考えてみましょう。

(1) 予防策

メンタルヘルス支援の充実

  • 若者のメンタルケア(カウンセリング、ピアサポートなど)
  • ストレス対処法の教育(認知行動療法的アプローチ)
  • 家族や学校への啓発活動

ODに関する情報提供

  • SNSや講演会を活用し、「ODのリスク」「適切な薬の使用方法」を啓発
  • 自傷行為やODをしたい気持ちになったときの相談窓口を周知

市販薬・処方薬の適切な管理

  • 家庭内での薬の管理(安易に手の届く場所に置かない)
  • 医療機関との連携(処方薬の適正使用)

(2) 介入策

ODをした若者への対応

  • 医療機関と連携し、リスクの高い若者を支援
  • カウンセリングを通じた心理的ケア
  • リワークプログラム(ODを繰り返さないための生活改善支援)

家族・学校との連携

  • 家族や学校と連携し、ODを繰り返さないよう環境調整
  • 若者が社会的孤立に陥らないよう支援

緊急対応

  • OD発見時の対応マニュアルを作成し、スタッフが適切に対応できるようにする
  • 必要に応じて病院へ搬送し、後の心理ケアにつなげる

5. こころ和みでの取り組みとして

こころ和みの活動に「若者のOD対策」を取り入れることで、支援の幅が広がります。例えば:

OD相談窓口の設置
若者向けのメンタルヘルス啓発活動
OD経験者のリカバリー支援(社会復帰プログラムなど)
家族向けの教育と支援


まとめ

若者のOD問題は、単なる薬物乱用ではなく、「生きづらさ」や「精神的苦痛」の表れでもあります。そのため、単にODを防ぐだけでなく、心理的・社会的な背景にアプローチする支援が重要です。

こころ和みで「OD支援」に取り組むことで、メンタルヘルス支援の充実や、若者の命を守る活動につなげることができます。関心があれば、具体的な支援プログラムを一緒に考えていきましょう!

 

 

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