若者のOD(オーバードーズ)と家族環境・愛着障害の関係について
1. 家族環境とODの関係
家庭環境は、子どもの心理的発達やストレス対処能力に大きく影響を与えます。特に以下のような環境では、ODに至るリスクが高まると考えられます。
(1) 過干渉・支配的な親
- 親が子どもの意思を尊重しない(過度な管理・期待)
- 進学・成績・進路のプレッシャー
- 「こうあるべき」という固定観念が強く、子どもの個性を認めない
➡ 結果:自己肯定感の低下、ストレスの解消手段として薬物に頼る傾向
(2) 無関心・ネグレクト(育児放棄)
- 親が忙しく、子どもへの関心が薄い
- 家庭での会話やスキンシップが少ない
- 精神的・身体的な虐待がある
➡ 結果:愛着障害が形成され、感情のコントロールが難しくなる
➡ 薬を使って「一時的にでも安心できる」状態を求める
(3) 家庭内不和・機能不全家庭
- 夫婦間の不仲、DV(家庭内暴力)、親のアルコール依存など
- きょうだい間での差別や過度な期待
- 家の中が常に緊張状態で安心できる居場所がない
➡ 結果:「家にいても安心できない」ため、外の世界(薬・ネット・SNS)に逃避
➡ ODによって「一時的にでもすべてを忘れたい」という欲求が生まれる
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