ADHDの診断基準

ADHDの診断基準

ADHDを診断するために専門かはDMS-Ⅳを診断基準に用いている。

ADHDと診断されるには、以下の5つの診断基準(A~E)にあてはまる必要がある。

 

A 不注意症状のうち6つ(またはそれ以上)に該当、もしくは多動性/衝動性の症状のうち6つ(またはそれ以上)のいずれかである

不注意症状

(a)学業、仕事、またはその他の活動において、しばしば綿密に注意することができない、または不注意な過ちをおかす。

(b)課題または遊びの活動で注意を持続することがしばしば困難である。

(c)直接話しかけられたときにしばしば聞いていないように見える。

(d)しばしば指示に従えず、学業、用事、または職場での義務をやり遂げることができない(反抗的な行動、または指示を理解できないためではなく)。

(e)課題や活動を順序立てることがしばしば困難である。

(f)(学業や宿題のような)精神的努力の持続を要する課題に従事する事をしばしば避ける、嫌う、またはいやいや行う。

(g)(例えばおもちゃ、学校の宿題、鉛筆、本、道具など) 課題や活動に必要なものをしばしばなくす。

(h)しばしば外からの刺激によって容易に注意をそらされる。

(i)しばしば毎日の活動を忘れてしまう。

 

多動性

(a) しばしば手足をそわそわと動かし、またはいすの上でもじもじする。

(b) しばしば教室や、その他、座っていることを要求される状況で席を離れる。

(c)しばしば、不適切な状況で、余計に走り回ったり高い所へ上ったりする(青年または成人では落ち着かない感じの自覚のみに限られるかも知れない)。

(d)しばしば静かに遊んだり余暇活動につくことができない。

(e)しばしば“じっとしていない”または、まるで“エンジンで動かされるように”行動する。

(f)しばしばしゃべりすぎる。

衝動性

(g)しばしば質問が終わる前に出し抜けに答え始めてしまう。

(h)しばしば順番を待つことが困難である。

(i) しばしば他人を妨害し、邪魔する(例えば会話やゲームに干渉する)

B 多動性―衝動性または不注意の症状のいくつかが7歳以前に存在し、障害を引き起こしている。

C これらの症状による障害が2つ以上の状況において(例えば学校[または仕事]と家庭)存在する。

D 社会的、学業的または職業的機能において、臨床的に著しい障害が存在するという明確な証拠が存在しなければならない。

E その症状は広汎性発達障害、精神分裂病、または、その他の精神病性障害の経過中にのみ起こるもではなく、他の精神疾患(例えば気分障害、不安障害、解離性障害、または人格障害)ではうまく説明されない。

 

 

 

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